インデクス投資を始めると資産は減らずにずっと残り続けると。
そんな記事を見かけたので、いやいやそんな事はないよと言う記事です。
- 株式投資ではいずれ出口戦略を始める時が必ずやってきます
- 出口戦略では、インデックス投資の場合資産の切り崩しを始める事になります
市場平均の年間リターン以下のパーセンテージで切り崩しを行えば、理論上は翌年に資産は元に戻っている事になります。
なので、市場平均リターン以下のパーセンテージで切り崩しを行う人が散見されます。
確かに資産は翌年元に戻っている事にはなりますよね、一見すると戻っているので資産が減らないように感じてしまいますがそれは完全に錯覚です。
インデックス投資では切り崩しを始めると最終的には積み上げた資産が枯渇し、資産残高が必ずゼロになります。
インデックス投資は、何時しか必ず資産残高が枯渇する
インデックス投資については、積み立て投資を推奨しますし殆どの方が行っている手法だと思います。
当然私もその様にしています。
✓積み立て期間
積み立て期間は将来の為にせっせと種を蒔いているのと同じです。
✓切り崩し期間
そして切り崩し開始には、それ迄に撒いた種が大きく実を付け育った果実を少しずつもいで食べていく、そんなイメージに似ています。
- 年間リターンが5％と仮定
- 年間切り崩し額を5％以下と仮定
例えば毎年のインデックス投資のリターンが5%だったとする場合、年間の切り崩しを5%以内に収めれば翌年資産は目減りする事無く増えているので、まるでこれが延々と続いていくような錯覚をしている人がいます。
確かに、切り崩した額以上のリターンが理論上は翌年期待できるので、毎年資産は減るどころか逆に少しずつですが増えていく事にはなります。
切り崩すとは玉が減ることを意味する
- 毎年切り崩したとしても資産高は増えてはいます
- 切り崩す以上は建玉が毎年減ることを意味します
よく考えてください。
確かに、翌年お金は毎年切り崩したとしても資産残高は増えてはいます。
しかし、切り崩す以上は建玉が毎年減ることを意味します。
つまり、資産そのものは少しずつ増えることは予想できるものの、間違いなく建玉は切り崩す以上毎年毎年減っていくのです。
そして最終的には建玉全てを売却し終わる時が必ずやってきます。
つまり、いつしか建玉が完全に枯渇する訳です。
完全に枯渇したその翌年からは切り崩す建玉が無い訳ですから、売却することも出来なくなり完全にインデックス資産は消滅します。
インデックス投資の出口戦略
余談ですが、私が以前考えたインデックスの出口戦略
パーセンテージでは無く建玉そのものを期間を決めて売却していく。
この方法であれば、このインデックス資産が完全に無くなる日をコントロールすることができます。
配当生活とインデックスの最大の違い
何時しか切り崩しを行うのであれば、インデックス投資は始めた瞬間から最終的には投資資産がゼロになる日に向かって突き進む投資手法です。
それは当然悪いものでは無くて、そもそもそういう性質の物なのです。
何もしなければ資産は増えることも無いので、インデックス投資は誰でも再現性のある素晴らしい投資手法である事は間違いありません。
ただし、永遠に売らないと言うのであればこの限りでは有りません。
私は７０歳から切り崩しを行い、最終的には８０歳を目安に全て売却予定です。
この考えは今のところ変わりそうにありません。
配当投資は恒久的に資産がゼロになる事は無い
配当狙いだけで投資をする事に重きを置くのであれば、いつまでたっても資産がゼロになる事はありません。
例えばコロナショックの時に日本のメガバンクの配当金は5%以上になってましたね。
仮に2億円投資したのであれば、毎年5,000,000円以上の配当金が得られます。(税金は考慮せず)
毎年配当金の5,000,000円だけを手にし、そのお金だけを使い生活していこうと言うのであれば元本は一切切り崩さなくて済むことになります。
この投資手法の場合であれば、恒久的にずっと配当金だけで資産の枯渇など気にすること無くリタイヤ生活をしていく事ができます。
ただし配当戦略の場合は投資先の会社が潰れると全てがゼロになってしまうので、そこが大きなリスクになります。
ですから、この場合も配当金が多いからといって一社に絞るのではなく複数の企業に分散して投資する事は最低限のリスク分散は必須です。
✓株式投手とは？
それぞれの個々が、将来何を求めているのか？
最終的にはどうしたいのか？
それぞれの属性に合わせて、どんなものが合っているのかを考え行うものです。
今一度よく考えてみましょうね。
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