トランプ政権発足以降、急激な株価上昇へと舵を切っている米国株式市場です。
実際にこの状況が本当に株高なのか?、疑問が残るところですよね?
リセッションが近く起こるのではないだろうかとか?、そのように考えている個人投資家は多いことと思います。
米国市場の株価もPERなどが1目安となる物もあります。
しかし、今回は単純に現在の株価水準がどのようなものなのか?
今回の記事では、違う角度からアプローチして見ます。
追記:その後コロナショックで株式市場は急落しました。。
現在の米国株式市場の見通しは株高なのか!?結論としては問題無し
✔利回りで考えてみる
まず初めに、 S&P500のリーマンショック前の直近最高値から、どのような変化率なのかを計算してみます。するとリーマンショック前の直近最高値(2007年10月)は月足で見ると1576ポイントです。
同じく、今現在(2019年12月)のS&P500の水準は3117ポイントです。
これらを照らし合わせてみます。
するとリーマンショック前の直近最高値から今現在の水準まで、年間平均利回りで考えた場合。この水準に達する迄(約12年間)に必要な年間利回りを計算すると約6.1%強だということがわかります。
つまり、S&P 500の年間平均利回りである6.8%と比べても大差ありません。
まだむしろ低い位です。つまり、この今現在の株価水準と言うものは特別高い水準では無いと考えても違和感は有りません。
そして、この上記のチャート上に引かれている直線が年平均利回り6.1%を達成している線という事になります。
リーマンショックが起こらなかった場合を想定してみる
リーマンショックが起こらなかった場合どのようになっていたのか?それを想定してみようと思います。そこで、この線(年平均利回り6.1%を達成している線)の開始点を角度を変えることなくそのままに、このチャートで確認できる2005年中盤頃に移動してみます。(下記)
リーマンショック前のおおよそ3年間で確認してみても、概ねこの線に沿っている事が確認できます。
これを、先ほどの図と同じように俯瞰で見てみたいと思います。
すると、リーマンショックが起こっていない場合を仮定してみても結果的にはS&P500の市場平均に落ち着いた事が分かります。大差ないことが確認できます。
リーマンショック後の最安値付近から見てみても面白いかとは思いましたが、この位置からの開始点で確認した方が健全と言えるので、今回は省きました。
因みにリーマンショック後の最安値からですと、現在のポイントに回帰するには年間利回りは実に12.5%が必要です。(このタイミングで買った人は株高だと感じるのかもしれませんね)
✔米国市場は株株価上昇をしたがっていた!?
約12年以上かけて市場平均に落ち着いたS&P 500ですが、この12年と言う期間がリーマン後から長かったのか?それとも短かったのか?それによって現在が株高なのかを考察する必要もあるとはいえます。
ただし、オバマ政権時代の株式の出来高とトランプ政権発足後の出来高の違いを確認してみると、株式市場に与える政治的背景がかなり大きく影響すると言う事は忘れてはいけません。
理想的な買い場は?
✔結果論ですが、リーマンショック後から2017年辺り迄が逆張り的には絶好の買い場だったと言えます。
図から分かりますが、この線が見事に2018年からはレジスタンスとして機能しています。
この事からも、今後これまでの様な急激な上げ相場は難しいと考えるのが妥当でしょう。
逆にこのレジスタンスを上抜いて上げて行く様だとバブルのリスクが発生しますので、注意が必要かと思います。
現状を、出遅れたと過度に悲観する必要は無く、今現在は順張りでの積み立てと考えれば問題ありません。
つまり、今から始めても問題無いレベルと言えます。
まとめ
結果的にS & P 500は、約12年をかけてあるべき位置に回帰した。
あとは、この12年が早すぎたのか?どうなのか?という点。
早かったと思う人にとっては現在が株高だと言えるでしょう。
短かったあるいは適正な期間だったと思う方にとっては、今の株価というものはなんら問題ないレベルと言えそうです。
あとは、この12年が早すぎたのか?どうなのか?という点。
早かったと思う人にとっては現在が株高だと言えるでしょう。
短かったあるいは適正な期間だったと思う方にとっては、今の株価というものはなんら問題ないレベルと言えそうです。
ただ、忘れて欲しくない点は景気後退時にはこの線を下抜くことは容易に想像できるので、慌てる事無く買い場だと考えれば良いです。
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