短期売買をすることにより発生する税金は、将来的には20%以上の資産の毀損を意味します(その理由)
「ただ単に税金の先延ばしをするだけでしょ?」
と言われる方もいます。しかし、事はそんなに単純ではありません。
どのみち先々利益分の税金を払うのであれば、タイミング投資で早いうちにその税金を払ったとしても、税金の先延ばしをするだけなのでパフォーマンスには影響はないと考える人がいます。
つまりは「今払うべきものを、ただ単に先に延ばすだけだから結局は同じことでしでしょ?」
と考える人がいます。
もし、あなたがそういう考えでいるのであれば、厳しい言い方ですが残念ながらあなたには金融リテラシーが無いと言わざるを得ません。

「今払うべきものを、ただ単に先に延ばすだけだから結局は同じことでしでしょ?」
この考え方は、はっきり言って大間違いだと言えます。
例えば特定口座の源泉徴収あり口座の場合、一旦利益確定をすると20%の課税がされ、その税金分が引かれる事になります。20%減るという事とは!?
インデックス投資の年間リターンは、せいぜい5%~7%程度です。ということは?
20%もの原資が減ってしまうわけです。
例えば例を挙げるとすると。
100万円の利益が発生していたとしてます。すると税金により原資は20万円減ることとなります。
仮にこの20万円が減る事無く手元に残っていた場合、この20万というお金が50年後には5%の複利効果が得られた場合、約230万円になります。
そして将来切り崩す時には
この230万円に対して20%が課税がされるということです。
課税金額は230万の20%で46万が課税として徴収されることになります。
ということは、これは税引き後利益は184万円となるわけです。
この様にインデックス投資の場合において、短期売買を繰り返してしまうと本来将来的に184万円の利益になるはずだったものが、0円(実際に課税されてゼロ円になっているわけですから)になってしまうわけです。
つまり短期売買を繰り返してしまうと、将来得られるはずだった利益が大幅に毀損してしまうということになるわけです。
売買を繰り返すわけですから、知らず知らずのうちにかなりの額の資産の毀損が積みあがります。
このことから分かる通り、税金の先延ばし効果というのは非常に重要なことの一つと言って過言でありません。
「同じ20%の税金を払うのならば今払っても、先延ばしにして払っても結局同じでしょう?」
答えは完全にノーです。先延ばしにした方が圧倒的に最終資産は増えると言ってまず間違いありません。
単純に言ってしまうならば、将来税金を払った方が、将来的により多くのお金を手にできます。
そもそもインデックス投資とは
その性質上、長期的に積み立てることが最も重要なことです。
或いはまとまった資金がある場合は、ドルコスト平均法によりある程度の年数をかけて資金を投入することになります。これは今までの記事でも述べてきましたが、これを踏まえてよく考えてください。
重要事項は下の方になりますから、少し長いですが最後までお付き合いください!
今後、仮にリセッションが起きたとしましょう。
含み損に耐えきれず、損切りをしてしまう人がいるかもしれません。
これは絶対に言える事なんですが、それは賢明な判断とは全く言えません!

そして他のブロガーさん達も行く言われていることですが、タイミングを見計らって安い時に買い、そして高い時に売る。
これを繰り返すことによって、利益の最大化を考えようと思う方は大勢いるだろうと思われます。
しかし、これは値上がり益の高い個別銘柄を買った場合の話ですね。
個別株の売買というものはかなりの才覚がなければ、まず成功することはありません。
ヘッジファンドなどは短期間での利益を求められるため頻繁に売買が実際行われています。
しかし我々個人投資家はその様な難しい売買をする必要は全くないのです。
我々個人投資家は短期で利益を求められているわけではありませんし、慌てる必要はありません。
インデックス投資とは複利効果を最大限に生かすものなので、資産が十分に膨れ上がるんのには数十年の歳月を要します。
それを待ちきれずに短期間に大金を手に入れようと、個人投資家の中には個別株に手を出し、その結果損失鵜を被りほとんどの人が市場から退場していきます。
約9割の個人投資家がそれにあたると言われていますが、それが実際に株式市場というものです。(長期的観点から見れば、実際には1割も勝てていないでしょう)
その事を忘れずに、よくお考えましょう!
そのような株式市場という世界で、インデックス投資とは時間は掛かりますが我々個人投資家でも簡単に利益が上げられる投資手段の一つの最適解と言えます。
インデックス投資では短期間で莫大な利益を得ることはできませんが、長期保有(或いは積み立て)していれば、まず間違いなく時間の経過とともに複利効果が効き最終資産の最大化が見込めます。
資産の最大化を目指すためには
ただしその際にも要注意ポイントがあります。
先にも述べたように市場の急落に惑わされず、そして動揺せず市場から退場しないことです。
インデックス投資において一番最も重要なことは、まず市場から退場しない事。
これだけは絶対忘れないで下さい。
そしてこれはつまり、市場がどんなに急落しようと積立投資は辞めずに淡々と行っていくということを肝に銘じてください。
景気というものには循環がありますから、どうしても下落相場というのはあるものです。
慌てず動ぜず(心)
退場しない。
この3つだけを守ってればいいのではないでしょうか。
そしてインデックス投資においても、タイミング投資というのはやってはいけません。
買うだけなら未だしも、売却も絡めてというのは絶対にダメの一択です。
よく言われる理由としては手数料分と、利益が出た場合はその利益に対してパフォーマンスが落ちるということが挙げられます。
しかし最終的には何時しか、利益確定をする時も来ます。

インデックス投資では、目先の利益にとらわれず。将来への資産の最大化を目指してください。
そのためには途中で退場することなく、淡々と買っていれば良いだけです。それがインデックス投資の王道と言って間違いありません。
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